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『ゲーム開発でプランナーがやる仕事とは?』

こんにちは~。代表取締役プランナーのオバタです。
ちょくちょくブログにも顔を出していこうと思いますので
よろしくです~。

今日は学生さん向けの会社説明会などで良く質問される
『ゲーム開発でプランナーがやる仕事とは?』
について簡単に書いてみたいと思います。

まぁこれ、簡単に言うと
『面白いゲームを完成させるために「プログラマー」「デザイナ-」
「サウンドコンポーサ―」がやる作業以外の全て』
と言っても良いと思います。 

あまりに範囲が広い、、のです。 しかも企画職の立場によって違ってきます。

なので今回はメイン企画マンに焦点を当てて、
1つのプロジェクトが生まれ完成するまでの流れを書いてみます。


●メイン企画(ディレクターともいう)のお仕事。

1.コンセプトを立てる 
      自分のゲームを作りたい!と思いコンセプトを考えます。    
      そのゲームの何が面白のか?
      どんな素晴らしい体験ができるのか?といった感じ。
      ここで既に勝算がないとナカナカ上手くいかない。
      とても楽しい1人だけの時間ですが、
      実現するためのプレッシャーなんかも感じたりする孤独な時期です。

2.ゲームデザインを考える。
      コンセプトに沿って、どんなゲームスタイルが良いか考えていきます。
       ルール、操作方法、基本的な画面構成。ゲーム性っていうのですかね?
      ジャンルなどによってはストーリーの大枠やキャラクター案も。
      これらをきちんと詰めることで「ゲームデザイン」となっていきます。
      これがナカナカ難易度高いです。嘘だと思うならやってみて!

3.偉い人達にプレゼン。
      「これは面白いぞ!」とか「儲けられるぞ」って思わせれば成功です。
      でも簡単にはいきません。もしプロジェクトが失敗したら上司にも
      責任がのしかかるのです。
      で、度重なる会議のあと、開発しても良いよ!
      となれば本格的に開発が始まり、とても楽しいターンが始まる。
      プレゼンのコツはいくつかあります。
      その企画に心から惚れ込み自信を持つこと、
      そしてネガティブな部分の解決方法を先に説明しておくこと!

4.プロジェクトの詳細を決めていく
      スケジュールや企画の細かいところを決めます。
      スタッフメンバーを決めていくことも行います。
      全員がトップクリエイターとは限りません。
      与えられたスタッフの個性や技量を読み取ることが重要です。

5.参加スタッフにゲーム内容を伝える。
      ここで上手く伝えることが大切。
      とは言いつつ無駄な会議を繰り返さないように。
      スタッフからも、第一印象やアイデアが出たりするので、
      良いアイデアは採用し悪いアイデアは理由をちゃんと説明してボツに。
      自分でも企画をリフレッシュしたり、
      より細かい部分まで考えたり直したりします。
      そしていよいよ本格的に開発スタート!


~ここから飲み会とかでスタッフの結束を高めたりします、
でも最近はこういうの少ない気がするなぁ~

6.徐々に開発が進んでいきます。  
      スタッフが何を作れば良いか?どこに拘れば良いか?
      をしっかり伝え、イメージする完成形に近づくように
      日々ゲームとスタッフに気を配ります。
      ここで仕様書や資料を作りまくることも多々あります。
      (理想は5.の時点である程度作っておく)

7.色々上手くいかないことが起こる(笑)
      スタッフが病気になる、思った以上に制作に時間が掛かる、
      グラフィックやプログラムの出来が悪いなどなどなどなど。。。
      色々なことが起こります。信じられないことも起こります(笑)
      が、決して諦めずに「問題解決」を考え相談し実行していきます。   
      こんなときこそメイン企画の腕が問われるのです! 
      的確な判断とスピード、そしてときにはやや強引な交渉力が必要になります。

8.ゲームが大体出来上がってくる。
      多くのゲームは出来上がってきた時点では面白くありません。
      料理で言うと材料が揃っただけで味が付いていない状態です。
      旨くもなんともない(笑) ですが、ここからが勝負です。
      あらゆる調整や修正、
      場合によっては仕様変更で必ず面白くします、できます。
      なぜならコンセプトが魅力あるものなら必ず方法があるはずだからです。
      ここでしっかり手間を掛けたゲームが本当に面白いものになっていきます。
      因みに、企画の熟練者はここであらゆる経験が活かされ、
      面白くするためのあの手この手を使ってきます(笑)
      逆に言うと若くて経験が浅いときはここで翻弄され、迷い、ハマります。
      まぁハマるからこそ、後々それが技術になっていくのですが。

9.ゲームが完成に近づく
      バグチェックが本格化し、なかなか直せないストップバグに悩みます。  
      とは言っても直すのはプログラマーです(笑)。
      企画は応援することが仕事だったりします。
      まるで受験生の隣でソワソワする親御さんのようです。  
      なので彼らが少しでも他のことに時間を奪われないようにフォローしつつ、
      発売に向けた「宣伝」や「商材(取説とか)」の作業を進めます。
      これが地味に大変だったりして、、寝不足な日々が続くのもこの頃です。

10.完成!?
      ついにマスターアップし、ゲームが完成したら飲み会を開いて
      みんなで乾杯!!少々飲み過ぎてぶっ倒れてもOK、、、
      だったのは10年前の話。
      今は発売後直ぐに始まるアップデートやダウンロード、
      運営開発の仕事が山ほどあったりします。
      まぁそれでも今夜くらいは良いじゃないか、居酒屋いこーぜ!
      とか言っちゃったりします(笑)。
      で、「よーし!じゃあ、そろそろ帰ろーか!」
      とか言ってたら電話が鳴って
      「バグが出たから会社に戻ってこい!」とか言われます。



企画って楽しいなぁ♪